敏感な心を抱えて~HSPとは。その特徴と対処法~
先日、長く勤めた会社を退職しました。
直接的な理由は体調を崩したためなのですが、なぜ体調を崩したのかという理由のひとつに「職場の雰囲気が悪かった」というのがあります。
もう少し具体的に言うと「いつも誰かが怒られているような環境」にありました。
「これ、前にも教えたよね?」
「なんでまだできてないの!?」
「勝手に触らないで!」
「なんで言ったとおりにやらないんだ!」(言ってない)とか。
自分に言われていなくても、周りの人が常に怒られている環境って気がめいってしまいますよね。長く職場にいると誰が誰にどういう悪態をつくのか予想ができてしまうので、会話が聞こえない距離にいても上記のような言葉が聞こえてくるような気がして…。
ほとんどノイローゼになってしまっていました。
『自分に言われたことでないのなら、気にしなければいいのに。』
スルースキルの高い人はできるのでしょう。
ですが、当時の私にはできませんでした。
なぜできなかったのか?
当時を振り返り、色々調べているうちに、HSPという言葉にたどり着きました。
HSPとは
Highly Sensitive Personの略で、直訳すると「とても敏感な人」。
他人の感情や周囲の環境を敏感に察知してしまうため、比較的心や体が疲れやすいという特徴があります。
HSPの人の特徴
1.日頃からささいなことに疲れやすい
2.人の感情に巻き込まれて苦しい思いすることが多い
3.自分のことを責めやすい
上記の内容で、私は「2.人の感情に巻き込まれる」に当てはまりました。
・怒られている人の気持ちを察してしまって苦しい。
・怒っている人の感情や背景(人手不足、上司の圧力など色々)も理解できるので苦しい。
さらに「3.自分のことを責めやすい」も該当しました。
・怒っている人と怒られている人の間を取り持ちたいが、怖くて動けない。
・自分はなんて意気地のない人間なんだろう、と自分を責める。
冷静に考えると下っ端の私に職場環境を整える義務はありません。だから責任を感じる必要は無い。なのに無性に自己嫌悪して、自分を責めてしまっていました。
HSPの対処法
対処法1:がんばることをやめる
対処法2:家族関係を見直す
対処法3:感情を解放する
対処法4:嫌われる勇気を持つ
対処法5:環境を選び、心地よさを大切にする
対処法6:一つのことに打ち込む・得意分野を持つ
対処法7:他人軸ではなく自分軸で生きる
以下の記事を参考にしました。
今回私が選んだ対処法は「対処法5:環境を選ぶ」というものでした。
これに加えて「自分はHSPだ」という自覚ができたので、誰かが怒られている場面に出くわしても「同情はしても同調はダメ。他人の感情は他人が責任をもつものだ」と自分と他人の境界線を引けるような気がします。
HSPは、その敏感さゆえに、社会生活の中で「生きづらさ」を感じやすいそうです。
ですがHSPだからこそできることもあり、向いている仕事もあります。
「自分は敏感な人間だ」と思い悩まず、自分の特性を理解して、自分にあった生き方をしていきたいな~と思います。
(ちなみに、HSPは病気や病名ではなく、その人の「気質」を表しています。
お医者様に診てもらうものでも、診断書が出してもらえるものでもありませんので注意です。)
HSPチェックテストはこちら。